【書評・感想】代替行動の臨床実践ガイド【☆5】

 とても実践的な本。具体的なアドバイスが詳しく書かれており役に立った。

 

 代替行動をざっくり説明すると望ましい行動と望ましくない行動を決め、望ましい行動だけを強化子(報酬)をもちいて強化する方法。心理学の基本をもとに作られているため、信頼できる。

 前駆状態に早く気づき避けられる引き金は避ける、避けられない引き金には同等の機能を持つ代替行動に変えることで問題となる行動を減らすことができるようだ。あらゆる問題行動に適応できそうな優れもの。

 カウンセリングの方法も書かれている。説得したい気持ちを抑えて感謝やほめることで相手の考えを引き出すことを心掛ける。行動の背景となる認知(思い込みやルール)を知る。大事なことは、伝わったコミュニケーション、変化した働きかけこそがいい対応ということ。