書評

【書評感想ネタバレ☆4】ブラックサマーの殺人

評価 7/10 手に汗握る対決! ハラハラしてとても楽しめる作品でした。冒頭の設定から、冤罪をかけられた主人公が払拭のため捜査するという、ハラハラするものだった。 各章の終わりに予想外の事実が判明するなどして、次の章へと興味をひかせる技術がよかっ…

【書評感想ネタバレ☆4】ストーンサークルの殺人

評価 7/10 終盤の怒涛の伏線回収が濃密ですごい!

【書評感想ネタバレ☆5】<よそおい>の心理学

とてもおすすめ。たくさんの研究結果が根拠になっていて説得力がある。心理学の理論もででてくるので (著者が博識ですごい)衣服に興味がなくても勉強になる。どのような衣服を選択するかやファッション業界についても説明されていてファッションにうとい私…

【書評感想ネタバレ☆3】アリスが語らないことは(ピーター・スワンソン)

評価 5/10 構成が徐々に真相に近づいていく感じでよかった。しかし、ミステリーにしてはトリックがすごいわけでもなく人物描写が練られているわけでもなくつまらなかった。

【書評感想ネタバレ☆3】ケイトが恐れるすべて(ピーター・スワンソン)

評価 4/10 興味のそそられない内容だった。描写も巧くなかった。

【書評感想ネタバレ☆4】ザ・プロフェッサー(ロバート・ベイリー)

評価 6/10 法学の知識を駆使した法廷バトル! 法律の細かい知識とかがでてきて興味深かった。最後に盛り上がりを見せる構成がすごい。

【書評感想ネタバレ☆3】メインテーマは殺人

評価 5/10 トリックがよかった。伏線が結構張られていて、トリックに納得感がありよかった。殺人の動機が詳しく書かれていたんだけど面白くなかった。文体も普通。

【書評感想ネタバレ☆5】そしてミランダを殺す

評価 8/10 心理描写や状況描写、比喩が巧みだった。心理描写はとくに想像を超えていてすばらしかった。フリとオチがしっかりしていてエモい。サスペンスとしてはもとっとハラハラさせてほしかった。

【書評感想ネタバレ☆3】55歳からのハローライフ(村上龍)

評価 5/10 心理描写が巧みだったが、魅力的なイベントが起こるわけでもなく面白くなかった。

【書評感想ネタバレ☆3】とんび(重松清)

評価 5/10 素直ではない主人公の感情に共感させてしまう心理描写が巧みだった。盛り上がるところもあるが想定の範囲内で感動せず。

【書評感想ネタバレ☆3】オールド・テロリスト(村上龍)

評価 5.5/10 テロリストグループの思想に触れて、主人公の考えが変遷していく丁寧な心理描写が本書の最大の魅力のように感じた。主人公の複雑な感情が繊細に表現されていた。テロの手法などが具体的で知的好奇心が満たされた。600ページと長く、主人公が状況…

【書評感想ネタバレ☆3】ライオンのおやつ

評価 5/10 比喩や主人公の行動がエモーショナルでよかった。展開が弱くつまらなかった。周りのキャラが主人公にかける言葉が肯定的すぎて、スリルが欲しかった。

【書評感想ネタバレ☆3】オリジン(ダン・ブラウン)

評価 5/10 壮大な謎の答えを引き延ばすことで読ませるサスペンスの技法に疲弊させられる作品。われわれはどこからきてどこへ行くのかという謎の答えは、つまらなくないが面白くもなかった。その答えにたどり着くまでの道中で数々の芸術作品の解説が出てきて…

【書評感想ネタバレ☆4】おしゃべりな脳の研究

内言についてよくまとまった一冊。内言が人々にどのようなメリットをもたらしたかを論じている。神の声や統合失調症の幻聴は自分の声であるという主張を神経科学的観点から論じている。内言についての幅広い文献がもとになっていてすごい。内言について知れ…

【書評感想ネタバレ☆3】自由研究に向かない殺人

評価 4/10 犯人を聞いても驚けなかった。面白いトリックもところどころあったが、最終盤で明かされるトリックは面白くなかった。

【書評感想ネタバレ☆5】科学の哲学 世界を一変したブレイクスルーの思考法

ニューヨーク大学哲学科教授である著者が、過去の科学者の発言や、ブレイクスルーが起こった歴史的事実をもとに、科学的な取り組み方につてい語った一冊。 データをもとに判断する、というとてもシンプルだが、それゆえに予想外であり考え方を大きく変えさせ…

【書評感想ネタバレ☆5】The Kaggle Book:データ分析競技 実践ガイド&精鋭31人インタビュー

実績のあるkagglerのインタビューで貴重でした。 どのように取り組んでいるかや初心者が失敗しがちなことは何か?をほぼ全員に聞いているのでkaggleの全貌をつかめると思う。 始めにEDA探索をする、特徴量エンジニアリングと検証戦略に時間を使うという回答…

【書評感想ネタバレ☆3】スター(朝井リョウ)

評価 4/10 比喩表現がうまかった。 テーマが面白みにかける。質と量どちらにこだわるかって分かりやすい答えは出ないんだろうなーと思ってたら、案の定ふわっとした答えになってない答えが提示されて終わった。見た人によるのかもしれないが私は納得できなか…

【書評感想ネタバレ☆4】正欲

評価 7/10 多様性の問題点について語気を荒げた批判が説得力をもって主張されていて心に刺さった。

【書評感想ネタバレ☆4】六人の嘘つきな大学生

評価 7.5/10 どんでん返しにページをめくる手が止まらない! 意外な展開に興味が惹かれワクワクして読めた。終盤にテーマが明らかになりそれが感動につながり見事だった。ところどころ出てくる比喩もよかった。 ミステリーにしては本書にでてくるトリックの…

【書評感想ネタバレ☆3】パムクの文学講義

小説には中心と呼ばれる、人生に対しての重要な意見や洞察、深く埋め込まれた謎が重要であると主張する。 著者は文学を神格しすぎており、正しい理解には程遠いと感じた。人生を知るために小説を読むと主張するが、暇つぶしや楽しむため読んでいるのが実情で…

【書評感想ネタバレ☆3】絵画の歴史 洞窟壁画からiPadまで

表現技法の勉強のために買ったが期待外れ。抽象的な話が多く残念。「作品がなぜつくられたか、何の意味があるか」「世界をどのように見ているか」が絵画に大事ということだが、もっと踏み込んだアドバイスが欲しかった。

【書評感想☆3】文章作法事典(中村明)

接続後が多い文章と、ほとんどない文章の印象の違いが参考になった。他のレトリックについての本を参照しているところがよい。

【書評感想☆4】現代レトリック事典(瀬戸賢一 (編集), 宮畑一範 (編集), 小倉雅明 (編集))

それぞれのレトリックの解説が1~2ページ、例文が2~4ページ載っている。 たくさん載っているので、身に着けたい技法もちらほらあった。とくに焦点化法はよかった。縁語法、類音法、破調法も役に立った。9000円は割高に感じた。お金に余裕のある人向けですね。

【書評感想☆5】はらわたが煮えくり返る(ジェシー・プリンツ)

感情とは何かを研究している本。さまざま説を検証していて著者の知識量に驚かされる。 著者の意見は、感情とは身体性評価の知覚であるというものだ。構成要素として、身体表象と感情価マーカーに分けられる。自己と世界の関係を評価していて、それが身体表象…

【書評感想☆4】文學の実効 精神に奇跡をもたらす25の発明

文学的発明をまとめた本は貴重でありよかった。とくにゴッドファーザーを心理的効果を解説したところは見事だった。多くのヒット作にも使われている技法を知れてよかった。著者は脳神経科学にも詳しく、笑いの効果やオキシトシンとテストステロンの作用など…

【小説感想ネタバレ☆3】流浪の月

評価 5/10 小児性愛者との恋愛という社会一般からいうと異常ともいえる関係性とそれをのりこえてでも恋愛する二人に感情が動かされた。 小児性愛者で誘拐犯である文に対する世間の愛のない目線がリアルでよかった。主人公が文に惹かれる理由がもっとあればよ…

【小説感想ネタバレ☆4】鏡の孤城

評価 7/10 ラストに最初から張られていた伏線に気づいたとき感動した。伏線が明らかになるまでの流れが自然でよかった。 謎解きの要素があり、そこは普通に感じた。解ける条件は事前に提示されていて、納得がいった。 いじめなどの学校に通えない障壁につい…

【書評感想☆2】脚本家 黒澤明

脚本の技術を上げるために買ったが役に立たなかった。決定稿になるまでの脚本の変遷がのっていた。それを読んでも技術は上がらないので残念。ページ数は120ほどしかなく、ほとんどが原典となる資料の写真なのだ。歴史的価値の高い資料を正確に本にしたことは…

【書評感想☆5】習慣と脳の科学

習慣になるまでにどのような脳内の変化があるかわかる本。ドーパミンの働きが詳細に語られている。また、悪い習慣に対する対策もまとめられている。 2021年に出版された本のため、一昔前と比べて研究手法も刷新されており初見の情報が多く知識をアップデート…