【書評感想ネタバレ☆3】オールド・テロリスト(村上龍)

評価 5.5/10

テロリストグループの思想に触れて、主人公の考えが変遷していく丁寧な心理描写が本書の最大の魅力のように感じた。主人公の複雑な感情が繊細に表現されていた。テロの手法などが具体的で知的好奇心が満たされた。600ページと長く、主人公が状況を描写することに大半がさかれ、何か面白い展開が起こったりしない。没入感のある体験と呼べるほどハラハラしない。