【書評感想ネタバレ☆3】トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー(ガブリエルゼヴィン)

評価　5/10

　エンタメ性が低く、かといって洞察に満ちた主張もなく退屈だった。主人公の少年時代から、会社を興し次々とゲームを制作していく過程がちょうどいいテンポで描かれる。しかし、展開にエンタメ性がなく残念だった。ときおりひねりのある描写もありよかった。

　とはいえ、感心した技術もある。フリとオチがばっちり決まっていてすばらしかった。セリフの一部を省くことで読者を勘違いさせる手法だ。ドーヴがセイディを家に誘うシーンとサムとローラの会話シーンで使われている。ユーモアがあっていい。