2024-09-05 【書評感想ネタバレ☆4】存在の耐えられない軽さ ☆4 小説 レビュー 独特な言い回しや繊細な描写、斬新な比喩が光る。 途中、「幸福とは繰り返しへのあこがれ」という言葉が出てくる。神経科学を学んだ人間として、ドーパミンという欲求を呼び起こす神経伝達物質が習慣的な行動を形成し、内因性オピオイド(快感)であるエンドルフィンがドーパミンの分泌を促進するシステムを指していて鋭い洞察と感じた。 5千メートル競走や嘆きの声をメカのきしみになぞらえた比喩が個人的好み。