『NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX 』(リード・ヘイスティングス著 エリン・メイヤー著)の書評・感想 ☆5/5

 ネットフリックスの働き方や文化の全貌がわかる本。メディアのキャッチーな報道とは違った姿も。

 例えば有給はとり放題だが、社員が同時期にとってはいけないとか、事前に報告がいるなどの条件はあるようだ。

 ネットフリックスの文化を本気で真似したい方には必読の書!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

58私たちのカルチャーは能力密度を高めて最高のパフォーマンスを達成すること、そして社員にコントロールではなくコンテキスト(条件)を伝えることを最優先している

142業界が変化するとそこに身を置く大多数の会社はつぶれる

164ピュアソフトウェアは、新しい発想や早く変化することよりプロセスに従うことが得意な人材を選び、そのような職場環境を整えてきたため変化に適応できずライバル社に身売り

656フィードバックを受け取るときのふるまい あらゆる批判に感謝を述べそして一番大事なこととして帰属のシグナルを頻繁に発する

782フィードバックを与えるときは、1、相手を助けようという気持ちで、2行動変容を促す、3感謝する、4取捨選択

823フィードバックはいつでもどこでもする

977ネットフリックス史上最高のイノベーションの多くは社員の休暇中に生まれた 休暇中には仕事を別の角度から見直す心理的余裕が生まれる

1131明文化された規定がなければ自らのチームに許容される適切な行動とはどのようなものか伝えていく必要がある

1205より大きな自由を与えたことが、社員の当事者意識を高め、責任ある行動を促した

1275ネットフリックスの出張旅費と経費に関するガイドラインは一分のみ ネットフリックスの利益を優先する

1352監査チームがインチキを見つけたらその社員は即解雇する

1472メリットは自由とスピードだけではない 3番目のメリットは経費のルールが撤廃されると支出を抑える社員が出てくることだ

1666労働者が現在の仕事を辞める主な理由 報酬が増える

目標を報酬と連動させると、時代の変化についていけなくなる

1731認知スキルを要する作業では報酬が高くても成果は上がらない

1769ライバル企業がいくらなら払うかを市場調査し、一番高い企業を少しだけ上回る金額を払うという

1888この昇給が自分の市場価値を反映していないならデータを持ってきてくれ

1965自分の価値を確かめ要求するのは自分の責任じゃないかと

2086私たちが秘密について考えている時間は、積極的に秘密を隠すことに費やす時間の2倍に相当する

2260一握りのものの誤った行動のために、大多数を罰するようなことはしてはならない

2389状況を実態以上によく見せようとせず、事実を淡々と伝えれば、社員はあなたを誠実だと思う

2411解雇した理由を何でも言えばいいというものではない。退社する人物の尊厳を守ることそして世界各地の文化的差異に配慮することも必要だ

2490無能だと思われている人が自らの失敗を認めるとそうした印象を強めるだけである プラットフォール効果

2643ネットフリックすでは部下が新たな取り組みを始めるとき上司の許可を得る必要はない(報告する義務はある) 任せられないような人には会社を去ってもらうべきだ

2753ネットフリックスイノベーションサイクル 成功確率が高い賭けに出るための4ステップ

1反対意見を募る 2壮大な計画はまず試してみる 3情報に通じたキャプテンとして賭けに出る 4成功したら祝杯を挙げ、失敗したら公表する

2782反対意見があるのに表明しないのはネットフリックスに対する裏切りだ

3473急流を下るホワイトウォーターカヤックでは避けたいと思う危険なホールのわきにあるクリアで安全な水面を見ろ、と教えられる

3643年次目標やKPIを設定しない。また通常、評定は昇給を決定する材料として使われるがネットフリックスでは業績ではなく個人の市場価値に基づいて報酬を決定している

3971テッドは僕の代わりに決定を下すつもりはなかった。そうではなく僕の判断が会社の戦略と合致するようにコンテキストを設定してくれた

4053ミスの根絶が最重要目標なのであればコントロールによるリーダーシップが最適がだ。