【書評感想】我感ずる、ゆえに我あり 内受容感覚の神経解剖学【☆5】

脳は左右非対称の働きをする。左脳は、副交感神経の活動でポジティブな感情や穏やかな行動、エネルギー備蓄と関係する。右脳は、交感神経の活動でネガティブな感情や挑戦的行動、エネルギー消費と関係する。内受容感覚は島皮質で統合される。

 終盤の時間の感じ方の章は読んでません。

 

脳の非対称性については、教科書で見聞きしたことがない情報だったので、今はそんなこともわかっているのかと驚いた。数々の研究結果をもとにそう主張されているが、本書内に信じるに十分な量の証明があったとはいえない。著者は神経科学についてとても詳しい人物であることと、ところどころ論理を飛躍させて早急な主張の正当化を行っていたことを伝えておく。

 この主張がどちらへ転ぶのか見守りたい。参考文献は一切読んでません。