『filmmaler's eye 映画のシーンに学ぶ構図と撮影術』(グスダホ・メルカード著)の書評・感想 ☆3/5

 まあまあ。色々な撮影方法について学べる。どのような意図をもって使うのかも解説されていて役に立った。

 

読書メモ

ハイアングル 敗北感を味わい傷つき動揺している こういう感情を伝えたいとき用いられる
1監督は小刻みに手が震えていたことが重要なシーンだと知っていた 観客は知らなかった
2ストーリーを語るうえで重要なディティールを視覚的に強調する ストーリーの明確なビジョンを持つこと
6z軸奥行
8バランス 秩序・予定通り アンバランス 混乱 緊張 居心地の悪さ
9被写体の自信・権力・支配力を伝える ローアングル 弱さ、受け身性、非力を表すには ハイアングル
10オーバーラップ 肩越しなど 奥行が生まれる
クローズドフレーム ストーリー上の意味を伝えるために必要な情報がフレームの枠内にすべて入っている状態 オープンフレーム 画面外の要素に注意を向けさせる
望遠レンズ z軸方向への空間が圧縮 
レンズの開放f値 光量
被写界深度が浅い→ピントがごく狭い領域にしか会っていない 不快→ピントの合った領域が大きく
浅いと被写体を際立たせる
29 超クローズアップはほんの小さい一部や小さいオブジェクトに集中させる
36観客の注意をそらす邪魔なものを排除する
47ミディアムショット ボディランゲージまで見せる
59ロングショット 感情は読み取れない シーンの始まりにロケーションを見せるときに使う
83主観ショット キャラクターの感情的な反応が見えない そのため非常に特殊なときのみ使用 ドラマチックな印象 アクション
91ロケーションが重要 深い被写界深度 重要度によりわずかに大きく見せる
120まくろしょっと 質感や形状を明らかに
143ドリーショット観客が近づいたり遠ざかったりする感覚
キャラクターが何かを発見したり、重要な決断を下すとき
149ドリーズームショット 被写体のサイズはフレーム内で一定のまま、背景は急激に変化 キャラが突然何かを悟った場面 驚く場面 驚き動揺ショック
173シークエンスショット 複数のシーンで展開されるアクションを一続きのショットで撮影する
時間空間俳優の演技を途切れさせることなくストーリーの核となる一連の出来事がお怒る様子を明確に示す