『若き科学者へ』(P・B・メダウォー著)を読了

 ノーベル賞生物学者メダワーによる、理系の若者への助言の書。科学について書かれた章がよかった。『科学の日々の仕事の本質は、仮説をテストすることにある』とのこと。

 

 

誰かの役に立つかもしれないので本書を読む際にとったメモを以下にのせておきます。

 

誰が科学者であるかは何をするかで決まる
大切なのは可能な限り問題の核心をつかむこと、それを可能にする見込みが十分あるような手順を踏むこと
探索的な衝動
17重要な発見をしたいと思うなら重要な問題に取り組まねばならない どんな答えを得られるかが科学一般・人類にとって重要でなければならない
しつこく助けを求める
チームそれぞれの特殊の才能を称賛することができない人でない限り共同研究は避けるべきだ
人をうらやむ、仲間に焼きもちを焼くような人は他人とチームを組もうとすべきではない
失敗過失はできる限り早く認める ある仮説を心であると信じる気持ちの強さはそれが真であるか否であるかには何の関係もない
君たちの真価と努力に頼って出世する
自分の問題を解くことを優先する
80全く不必要なテクニックをぐだぐだ話し始めたときに退屈する
81何か言いたいことがある人は簡潔に言うことができる
書くことが必要なときはいつでもかかない言い訳をするのではなく実際に書いてみることでありもし必要なら何度でも書き直してはっきり意味が通じ文体も優雅ではなくとも少なくともぎこちない程度に仕上げることである
89論文をだれに向けて書くかをしっかり決める
サマリーによって何が真に重要で何を省くべきかの能力を試験される 仮説→検討
97帰無仮説を否定する 帰無仮説を反証しようとする
仮説と矛盾しない
仮説に恋着すると貴重な時間を失う
やる価値のない実験ならうまくなる価値もない
発見のためには、隠れた仮説として出発する 世界の本性についての創造的な先入観や期待として始まる
何が真理でありそうかの頭の中の仮説から始まる
仮説とは、世界がどのような仕組みなっているかの一種の下絵
科学の日々の仕事の本質は、仮説をテストすることにある
良い仮説は論理的直接性を持つ 説明が必要ある限りのことのみを説明しそれ以外の多くのことを説明しない
仮説はある現象の生起を禁ずるような仕方で言い表すことができる
科学の研究は舵取り的作業
科学は行動のための可能な種々の道を開くがそれらの道のどれを取るべきかを科学そのものは示しはしない
ロイヤルソサイティ 自然の知識の改良 社会改良主義